技術力の向上に伴って様々なハイテク機器が作られている中で、注目を集めている物の一つにドローンがある。ドローンとは空中を浮遊する小さな機体のことで、飛行する時に発せられる音や形状が蜂に似ていることが名前の由来だ。
ドローンについて理解をしていない人の中には、ラジコン飛行機と混同しているケースも少なくない。空を飛ぶ機体という点で一見すると同じようにも感じられるが、これら二つは様々な部分に違いがある。
大きな違いとして挙げられるのが自立性だ。ラジコン飛行機は操縦者が持つプロポと呼ばれるコントローラーから発せられている電波を受診して動かしているため、常に人の手による操縦が必要となる。それに対して、ドローンはGPSや加速度センサーといった装置によって自ら飛行することができるのが特徴だ。
作られた目的にも違いがある。元々ドローンは戦時中に敵国に空から攻撃をしたり、相手の情報を知ったりするための手段として開発された所謂軍事兵器だ。終戦後にこうしたスパイ活動としての利用が必要なくなると、人間の目では確認しづらい屋根部分に設置された設備の点検など生活の中で活躍するようになる。
また、海外で試験的に行われているのがドローンに搭載されているGPSを使って、自動的に顧客の家に荷物を送り届ける配送サービスだ。このサービスが本格的に採用されるようになれば、運送業界全体で頭を悩ませているドライバーの人手不足という問題を解決できると期待されている。
最近のコメント