ドローンとは小型の無人航空機を指すが、具体的にはどのような種類があるのだろうか。
まず日本でドローンの代名詞となっているのが「マルチコプター(マルチローター)型ドローン」だ。これは複数のローターを回転させて空中を飛行する仕組みのドローンである。ローターが回転しても機体自体が回転するのを防ぐためにローターを回す方向を工夫しているのだ。ジャイロセンサー、GPSセンサーを搭載し、姿勢を維持しながら飛行を継続できるタイプの機体もすでに登場していて、自動飛行も可能になっている。ローターの数は4枚が最も一般的だが、6枚や8枚のものもある。マルチコプターが大型化すれば、人を乗せることも可能になるため、自動飛行の技術と組み合わせれば、マルチコプターが「空飛ぶタクシー」のような存在になるかもしれない。
もともと軍事用として開発されていたドローンは、その方面でもさらに開発が進んでいる。中でも「固定翼型ドローン」は、ミサイルやレーダーなどを搭載し、長距離を飛行できるように開発されたドローンだ。SF映画の中にも登場することが多い。例えば、コンピュータのAIが人間を敵視する未来の世界で、この自動操縦で動く固定翼型ドローンが、人類を滅亡させるためミサイルを撃つような場面があるのだ。
また、小型の無人航空機という定義から外れるが、水中を遠隔操縦で移動する小型の機体も「水中用ドローン」という名前で呼ばれている。カメラを搭載して水中の様子を撮影したり、漁業関係者が魚群を探したりする用途で使われているのだ。
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